東京都は13日、都内の新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制を週に1度、評価・分析する専門家らによるモニタリング会議を開いた。直近1週間の感染者の傾向を年代別に分析し、20~30代は会食、40代以上では家庭内での感染が最も多いと報告された。重症化のリスクが高い高齢者層では感染リスクを避ける行動が取られている可能性があるとする一方、中等症の患者が増えているとして、今後の重症者増加を懸念する声が上がった。
感染状況については、都全域、全世代に感染が広がっているとして、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大している」を維持。感染状況を4段階で評価するための国の指標に当てはめると、人口10万人あたりの新規感染者数(1週間累計)は16・9人で、ステージ3(感染急増段階)の指標15人を超えた。
会議では、10日までの1週間に確認された感染者のうち、感染経路が判明している人についても分析。全世代では家庭内(29・1%)が最も多く、会食(16・7%)、職場(16・0%)、接待を伴う飲食店など(9・4%)、施設(6・9%)と続いた。
年代別にみると、20~30代では会食(20・4%)が最多で、職場(20%)と続いた。一方、40代~50代で最も多かったのは家庭内(33・7%)で、次いで職場(18%)。60代では家庭内(56・8%)の比率がより高まり、会食(18・2%)が続いた。70代以上でも家庭内(43・3%)が最多だったが、2番目は施設(35・0%)だった。7月1日からの累計では、80代以上は約3分の2が施設内での感染だった。
旅行同行者に感染、複数例確認
会議に出席した国立国際医療研…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル